田老町の海は親潮の影響から、真夏でも海水温度が20℃を上回ることはほどんどありません。また。春から初夏にかけての干潮時には、三陸海岸特有の濃霧が発生し、わかめを太陽光から守るなど、実は収穫期を6月いっぱいまで設定することも可能です。でも、真崎わかめが一番美味しいのは、春先の3月〜4月。だから、我々は収穫時期にこだわります。生産加工システムにこだわります。それが真崎わかめを一流にする方法だと信じているからです。我々は、この期間に水揚げしたものしか加工しない、この期間に採れるものしか真崎わかめと呼ばないことに決めました。
私の夢は、真崎わかめを日本の代表的なわかめブランドに育てることです。現在、わかめは三陸産、鳴戸産というのは地域・地方の名前で呼ばれ、たとえば三陸産のわかめはみんな一緒だというイメージが消費者の間では定着しています。しかし、実際は三陸産のわかめにもいくつもの種類があり、特徴もそれぞれ違います。
こんぶを思い出してみてください。羅臼、利尻・・・美味いとされるこんぶと同じで、わかめといえば三陸ではなく、わかめといえば真崎という認識を全国に広げたいと思っています。
もちろん、今後のことも考えています。安定供給をテーマとした後継者育成事業の推進や漁師数人が集まって大規模養殖をおこなう共同生産の模索。また、生わかめの冷凍など、新商品の開発と商品ラインナップの充実など、真崎わかめの品質と安定的な水揚げを守り、消費者のニーズに応えるといった努力を続けていきます。そして、ネット販売や通販を含めた販路の拡大など、積極的な営業を展開していきます。
とにかく、一度でも真崎わかめを食べてもらえれば、皆さんを虜にする自信はあります。あとは、いかにその機会を設けるかが当面の課題です。決して楽な仕事ではないと思いますが、我々漁協スタッフもまた、生産者に負けないくらいの情熱を持って製品化に努め、販路を拡大していかなければなりません。製販一体となって初めて、真崎わかめを日本一のブランドに育てるという夢が叶うのです。
|