養殖ワカメの管理は1年を1回としたサイクルで行われ、その生産過程を順に分類すると、採苗、保苗、本養成、養成管理、収穫の5つに分かれます。

採苗とは、ワカメのめかぶを用いて人工的に遊走子を採苗器に付着させる作業をさし、岩手県の場合は、一般に水温が14°Cを越える6月〜8月中旬に行います。

種苗の確保
採苗に使用するめかぶを確保します。採苗が行われる6月以前の4月頃から開始されます。

採苗

海水を張ったタンクにめかぶを入れ遊走子を放出させます。そこへ採苗器(種糸)を浸し、遊走子を付着させた後、海中に投入します。

採苗用のめかぶ   遊走子

採苗したワカメ採苗器(種糸)を海中に置き幼葉をそろえて育成させる期間をさします。

配偶体が芽胞体となる条件
6月〜8月に採苗したワカメの配偶体は9月に入り水温の下降にともない成熟を初め、水温20°C以下になるころから芽胞体となり始めます。芽胞体が生長し肉眼的になったものをワカメの芽と呼んでいます。




採苗器(種糸)にワカメの幼葉の大きさが1〜2cm程度に揃った頃に、沖合施設に巻き込み、本養成用の綱(養殖綱)に巻き付けます。

※芽落ち
水温や栄養塩の条件が悪いとワカメの幼葉(5mm程度)が脱落することがあります。



ワカメの幼芽

高品位で均一なワカメを作るためには、適正な水位と密度で養殖しなければなりません。

適正水位
ワカメ養殖の適正水位は、通常3mよりも浅くあることが望ましいとされています。適正水位よりも深く養殖すると、品質の劣化や育成不良の原因となります。

間引き
適正な養殖密度は養殖網1m当たりのワカメの本数が140本程度です。この適正な養殖密度にするには、1月頃に間引きを行うことが必要です。

生長中のわかめ わかめ養殖施設の模式図

収穫期のわかめは全長180cmにも生長しています。養殖網1mあたりの重さは15kg以上にもなります。刈り取ったワカメは直射日光を避けて保管し、出来るだけ早くに出荷するための加工処理を行います。



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